追儺会(興福寺)
追儺会
奈良市の興福寺では、節分行事として追儺会が行われます。当日は福引き入り福豆の販売が行われ、夜にはメイン・イベントとなる暴れる鬼を毘沙門天が退治する「追儺式」が行われます。追儺式が終わると舞台から年男・年女たちによる福豆まきが行われます。
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日程・場所
【日程】2月3日 18:30〜
【場所】興福寺 東金堂
興福寺について
世界遺産「古都奈良の文化財」の一つとして登録されている法相宗大本山の寺院です。西国三十三所の第九番札所や阿修羅像で知られる寺院ですが、見所はそれらだけではなく、特に国宝仏像は全国の13%が興福寺の仏像です。平成30年10月には中金堂が落慶しました。
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追儺式
追儺式は「鬼やらい式」ともいい、疫鬼を追い払う行事です。中国から伝来した文化で、日本では文武天皇の706年に疫病が流行したので大晦日に追儺式を執り行ったのが始まりです。
今では「福は内」から招福行事のイメージのありますが、元々は疫病を払う儀式に始まったので、興福寺では薬師如来をまつって行法を修し、その後で追儺式を行うようになりました。享保時代から追儺式は中断されるも昭和27年に復興し現在に至ります。
追儺式の内容は、東金堂前に設置された舞台で暴れる3匹の鬼を薬師如来からの命により現れた毘沙門天が鬼を退治し、最後に大黒天が現れ人々に福を授けます。
追儺式が終わると舞台から年男・年女たちによる福豆まきが行われます。
松明を持って暴れる鬼
武器を持って暴れる鬼
酒を飲む鬼たち
毘沙門天
鬼と戦う毘沙門天
福を授ける大黒天
拝観無料と福引き入り福豆
・当日は東金堂が拝観無料になります。※ただし堂内には入れず基壇より拝観します。
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・福引き入りの福豆
興福寺の節分名物となっている「福引き入りの福豆」です。袋に入った1つ200円の福豆か升に入った1つ1000円の福豆を購入すると福引券が入っています。奈良ホテルの宿泊券や家電などが景品でありました。
13時より中金堂の横で販売しています。
近くのおすすめスポット
【春日大社】
興福寺と同じ世界遺産「古都奈良の文化財」の一つであり、全国に約1000社ある春日神社の総本社です。主祭神:武甕槌命が白鹿に乗ってきたとされることから、鹿を神使としています。こちらは同日に節分万燈籠があります。
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【元興寺】
蘇我馬子が6世紀末、飛鳥に建立した日本最古の本格的寺院「法興寺(飛鳥寺)」が平城遷都に伴って現在の地に移転し元興寺と改めました。当日は日中に節分会があり、多くの人が昼は元興寺、夜は興福寺の節分を楽しみます。
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アクセス
<住所> 奈良県奈良市登大路町48
<電話> 0742-22-7755
<駐車場> 有料駐車場あり
<拝観時間> 9:00〜17:00(受付は16:45まで)
<拝観料>
東金堂 当日無料
国宝館 700円
共通券(東金堂+国宝館)900円
電車をご利用の場合
近鉄奈良駅より徒歩5分
JR奈良駅より徒歩15分