十二柱神社



十二柱神社

桜井市の伊勢街道沿いに鎮座する神社で、その名の通り12の神様を祀る神社です。当社は相撲関連の地として知られており、出雲集落のこの地は日本初の天覧相撲で勝利した 野見宿禰(のみのすくね)を祖とし、境内に五輪塔があります。また、第25代武烈天皇の「泊瀬列城宮跡」伝承地とされています。

歴史・御祭神

創建年は不明ですが、大昔は神殿がなく古代の出雲集落にあったダンノダイラとよばれる磐座(いわくら)を祀っていたされています。

明治の初めごろまで、年に一度、全村民が「ダンノダイラ」へ登って、出雲の先祖を祀り偲んだ。一日中、相撲したり遊んだり、食べたりしていたようですが、現在は行われていないそうです。(出雲ムラ伝説)

御祭神:神世七代の神々と、地神五代の神

神代七代
・国常立神(くにとこたちのかみ)
・国狭槌神(くにのさづちのかみ)
・豊斟淳神(とよくもぬのかみ)
・泥土煮・沙土煮(うひじに・すひじに)の神
・大戸之道・大苫辺(おおとのじ・おおとまべ)の神
・伊邪諾・伊邪冊(いざなぎ・いざなみ)の神
・面足・惶根(おもたる・かしこね)の神

地神五代
・天照大神
・天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)
・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
・彦火日出見尊(ひこほほでみのみこと)
・彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)



相撲の神社

当社は相撲の神社として知られ、中でも力士が狛犬を持ち上げている像はとても有名です。この狛犬と力士象は文久元年(11861)の土師部(埴輪造り)の作とされています。

また後述しますが、この地である出雲の集落は當麻蹴速(たいまのけはや)と、我が国初の天覧相撲で勝利した 野見宿禰(のみのすくね)を祖としており、相撲発祥の地(諸説あり)として知られています。

野見宿禰五輪塔

野見宿禰とは、當麻蹴速と我が国初の天覧相撲で勝利した方で、相撲の開祖にして相撲の神様、また埴輪の神様として知られます。この地は野見宿禰が住んでいた場所と伝わり、鎌倉時代に五輪塔を建立しました。

五輪塔は高さ2.8mで、四面に単独梵字仏(20体)と地輪に一字一石経が収められている非常に珍しい五輪塔です。

桜井市の相撲神社はこちら↓↓

穴師坐兵主神社(相撲神社)

當麻蹴速についてはこちら↓↓

當麻蹶速塚



武烈天皇泊瀬列城宮伝承地

この地は第25代武烈天皇が営んだ宮で、日本書紀によると壇場(たかきみくら)を泊瀬列城に設けたとあり、初瀬谷の中央、この出雲の地あたりかと考えられています。

境内には泊瀬列城宮跡の石碑の他、武烈天皇社も鎮座しています。

近くのおすすめスポット

【長谷寺】

全国に末寺三千余ヶ寺、 檀信徒はおよそ三百万人といわれ、 四季を通じ「花の御寺」として多くの人々の信仰をあつめています。特に牡丹の花は有名で春には「ぼたんまつり」が開催され多くの参拝客で賑わいます。

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長谷寺

【玉列神社】

玉列(たまつら)神社は玉椿明神と親しまれ、大神神社の摂社です。大神神社から長谷寺へ向かう「東海自然歩道」の中間に鎮座しており、近くには山の辺の道も続いています。椿の神社として有名で、毎年3月最終日曜日に「椿まつり」が行われます。

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玉列神社



アクセス

<住所> 奈良県桜井市出雲650

<拝観料> 境内無料

<駐車場> 無料駐車場あり

電車・バスでお越しの場合
・近鉄大阪線「長谷寺駅」から徒歩約20分
・桜井市コミュニティバス初瀬・朝倉台線12「出雲」から徒歩約10分



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