勤操忌(大安寺)
勤操忌
癌封じの寺で有名な大安寺では、毎年5月7日に、奈良時代に大安寺の別当をされ、弘法大師の師ともいわれた勤操大徳(ごんそうだいとく)の御忌法要「勤操忌」が行われます。 当日は、勤操大徳の御影をまつり大徳の高徳を偲びます。
日程
日時:5月7日 14時〜(法要は30分ほど)
場所:大安寺
拝観料:不要(どなたでも予約不可で参列可能です)
勤操大徳とは
勤操(ごんそう)
天平勝宝6年(754年)ー 天長4年5月8日(827年6月25日)
奈良時代後半から平安時代前期の三論宗の僧です。
12歳で大安寺に入り、三論教学を学び、吉野(比曽寺)で修行も積んでいます。813年(弘仁4年)には大極殿最勝講で法相宗義を論破し律師に任じられました。
その後、弘福寺(川原寺)別当や東寺、西寺の別当を歴任して826年(天長3年)大僧都になりました。
天長4年(827年)勤操大徳は西寺北院で遷化され、僧正位を追贈されました。
弟子の1人に弘法大師空海がおり、若き日の空海を伴い和泉の槙尾山に赴いて、出家させた剃髪の師といわれ、また虚空蔵菩薩求聞持法を授けた人物と言われてきました。さらには空海が入唐することができたのも、勤操の力によるところが大きかったと言われます。
大安寺について
南都七大寺の一つに数えられる大安寺です。創建当時は官大寺の筆頭として道慈律師によって整えられた大伽藍は壮麗を極め、887人の学呂が居住する仏教の総合大学でした。現在では癌封じの寺として知られ毎日多くの人が御祈祷に訪れています。
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法要の様子
堂内には勤操大徳の御影を正面に向かって左に勤操大徳像、右に道慈律師像を安置しています。
14時から法要は始まり、おおよそ30分ほどです。
近くのおすすめスポット
【元石清水八幡神社】
入唐した大安寺の僧侶が帰朝の途次に豊前宇佐八幡宮に参籠してその神影を奉戴、807年に大安寺東に鎮座したのが起源で、後に神殿を造営して遷座し、「石清水八幡宮」と号して大安寺の鎮守神としました。
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アクセス
<住所>
<電話> 0742-61-6312
<拝観時間> 9:00〜17:00(受付は16時まで)
<拝観料> 大人400円(秘仏公開期間は100円増し)
<駐車場> 無料駐車場あり(当日は)
電車・バスでお越しの方へ
JR奈良駅・近鉄奈良駅より
大安寺行・シャープ前行・白土町行
所要時間約10分大安寺バス停下車