治田神社
治田神社
岡寺のすぐ向かいに鎮座している治田神社です。かつてこの地は岡寺の境内であったと考えられ、基壇や礎石、瓦が出土しており、そのことから岡寺の鎮守社とも推測されています。平安時代以前の創建とされる古社です。
由緒・御祭神
当社の創建年は明らかになっていませんが、『延喜式神名帳』に記載されていることから、平安時代以前の創建であることは確かです。後述しますが、岡寺の礎石等が境内から出土しており、岡寺の鎮守社として創建され、後に治田神社になったと推測されています。
元々は治田氏の祖神が祀られていましたが、文安年間(1444〜1448)に一時「大物主命」を祀ったと古文書に記されています。さらに社名を八幡宮と称して応神天皇を祀り現在に至ります。
御祭神:応神天皇、素戔嗚尊、大物主命
境内の様子
境内には遥拝所の他に、神社では非常に珍しい「二宮金次郎像」があります。
遥拝所
二宮金次郎像
岡寺跡
岡寺の創建当初の伽藍はこの治田神社の境内にあったと考えられています。境内には礎石が幾つか残っており、拝殿の地覆石には凝灰岩の切石が使われています。また、古い瓦も出土していることから、この地に古代の建物があったことは間違いないとされます。昭和57年に橿原考古学研究所の調査で、基壇建物の北端を画したと思われる凝灰岩の切石が4.5mほど並んでおり、その東端に階段があったことも判明しています。
当時の伽藍配置については不明ですが、寛文年間(1661〜1672)の絵図には、金堂や講堂、塔跡が描かれています。
年中行事
1月1日 | 元旦祭 |
6月 | 早苗饗 |
9月1日 | 豊穣講 宮下り |
9月15日 | 豊穣講 宮上り |
10月 | 秋祭り 宵宮 |
秋祭り 本宮 | |
12月 | 新穀祭 |
近くのおすすめスポット
【岡寺(龍蓋寺)】
当社から徒歩1分に所にある西国三十三所第七番札所でも知られる真言宗豊山派の寺院です。本尊である如意輪観世音座像は日本最大の塑像です。花の寺としても有名で、石楠花や天竺牡丹など境内を彩ります。また高台に堂塔が立ち並び、明日香村を一望できます。
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アクセス
<住所> 奈良県高市郡明日香村岡964
<拝観料> 境内自由
<駐車場> 民間の有料駐車場あり
電車・バスでお越しの場合
近鉄 橿原神宮前駅 東口より奈良交通バス「岡寺前」下車、徒歩10分