幣掛神社
幣掛神社
桜の名所吉野に鎮座する幣掛神社(しでかけ)です。創建年など詳しいことは不明ではありますが、修験道の霊峯である大峰山へ登拝する入口がこの地にあたり、古くから登山の安全を祈る第一の神社でもあります。
御祭神は速秋津比売神で水の神であり、桜や楓を育てた清らかな水が境内から湧き出ており、如何なる日照りが続いても今日まで枯れたことはありません。
また境内には幣掛桜や大峰山第一の行場があります(後述)。
幣掛桜
吉野は千本桜で知られる日本屈指の桜の名所ですが、品種のほとんどは山桜(白山桜)です。しかし当社の桜は、吉野山では大変珍しい御車返し(みくるまがえし)という八重咲きと一重咲きが交わって咲きます。
御車返しの名は、江戸時代に御水尾天皇がこの桜のあまりにもの美しさにのっておられた牛車をわざわざ引き返してご覧になられた事から由来しています。
御車返しは園芸種として作られた桜ですが、淡い紅紫の花はやや大きく華やかな姿で人々を魅了します。
本来の名は御車返しですが、神社の名をとり「幣掛桜」と呼ばれています。
開花時期:4月中旬~下旬
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大峰山一之行場
修験道の聖地とされる大峯山寺へ続く道の起点となっているのがこの場です。登山者(登拝者)はまずこの場で安全祈願をすることが習わしとなっています。鳥居横に小さなお堂があり、堂内には修験道の祖である役行者が祀られています。
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近くのおすすめスポット
【金峯山寺】
金峯山寺は修験道の聖地としてこの山岳地域は修行者で賑わっており、吉水神社同様世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されています。本堂である蔵王堂は東大寺に次ぐ大きさで、堂内には三体の秘仏・蔵王権現像が安置されています。
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【吉野神宮】
吉野山の麓にある神社です。奈良県で「神宮」の称号は石上神宮、橿原神宮とこの吉野神宮だけです。比較的新しい神社ではありますが、吉野の名に恥じぬ桜の名所と知られます。
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アクセス
<住所> 奈良県吉野郡吉野町吉野山332
<拝観料> 境内自由
<駐車場> なし
電車でお越しの場合
近鉄吉野駅から徒歩3分