惣社水分神社



惣社水分神社

宇陀市に鎮座する惣社水分神社です。天之水分神・国之水分を主神とし、速秋津比古大神・天之児屋根命・品陀別命を祀っています。南北朝時代の黒漆金銅装神輿や貞和2年(1346年)の瓶子は重要文化財に指定されています。秋祭りには、当社から古市場にある宇太水分神社まで「お渡り」が行われます。宇陀水分三社(芳野・古市場・下井足)の上の宮にあたります。

歴史・御祭神

大和朝廷時代の飛鳥を中心として、四周の東方にあたる宇陀地方の水の守り神として、ここ芳野(ほうの)川上流に創祀され、一郷(現在の榛原町、大宇陀町、菟田野町)の惣社として崇敬されています。

宇陀水分三社(芳野(当社)、古市場(宇太水分神社)下井足(宇太水分神社下宮))の上宮にあたります。

御祭神

天水分神、国水分神、速秋津比古命、天之児屋根命、誉田別命、他数神



境内の様子

拝殿

御神水分処

宝物保存庫

宝物

宝物保存庫には南北朝時代の製作とされる神輿(黒漆金銅装神輿)、黒漆瓶子などを所蔵しています。

【神輿(黒漆金銅装神輿)】重要文化財

黒漆金銅装神輿は、保存状態が良く、当初の姿を残しています。10月に行われる秋祭りでは、当社から宇太水分神社までの「お渡り」(渡御祭)に使用されていました。

【黒漆瓶子】重要文化財

この一対の瓶子は、奈良県指定文化財に指定されたのち、平成12年(2000年)に国の重要文化財に指定されています。 この瓶子は、神饌具のひとつで、胴部の朱漆銘に「御供酒瓶子」とあり、神前に供えた酒器であったことがわかります。銘記中に貞和2年(1346年)の北朝の年号が記されており、遺品の少ない中世漆器のなかで、南北朝時代の在銘漆器の一つであることがわかります。また、胴部に「芳野本水分宮」とあり、当初から当社に伝来したことがわかり、由緒の確かな現存最古の紀年銘瓶子でもあります。



年中行事

8月15日(旧暦) 八幡祭
10月第3日曜日 例祭・渡御

近くのおすすめスポット

【又兵衛桜】

奈良県屈指の桜の名所と知られる樹齢350年の枝垂れ桜です。その名の通り戦国武将・後藤又兵衛の屋敷の跡にあることから「又兵衛桜」と呼ばれるようになりました。

詳しくはこちら↓↓

又兵衛桜

【天益寺】

宇陀市にある寺院で、桜の名所です。しかしあまり知られていないのか人気が少なく、穴場スポットです。鎌倉時代に創建された古刹ですが、平成11年に焼失し現在再建中です。

詳しくはこちら↓↓

天益寺



アクセス

<住所> 奈良県宇陀市菟田野上芳野648

<電話> 0745-84-2484

<駐車場> 無料駐車場あり(10台)

電車で起こしの場合
近鉄 榛原駅より岩端行バス「宮ノ原」下車 徒歩1分



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です