柳茶屋
柳茶屋
東大寺、興福寺の僧らが食べたとされ、古くから伝わる伝統料理「奈良茶飯」をいただける柳茶屋が興福寺本坊の隣にあります。明治初期に創業された老舗で、落ち着いた空間でゆったりと食事をすることが可能です。奈良茶飯の他にわらび餅も名物として知られます。
店内の様子
興福寺周辺は観光客で常に賑わう場所ですが、当店の客室は非常に静かな空間となっています。100年以上の歴史ある空間でいただく伝統料理は、まるでタイムスリップしたかのような気分にさせます。また店内入口には興福寺で出土した古瓦が展示されています。
奈良茶飯
奈良茶飯は奈良の東大寺、興福寺の僧らが食べたとされた伝統料理です。
松尾芭蕉が活躍した時代には、素朴な食べ物の代表であり、俳諧の席でも食されたと記録に残っています。
それは横井也有が俳諧の席の掟として、「一 飯は三石の掟を守るべし。」と記していますが、この三石の掟というのは、芭蕉の言葉として「なら茶三石喰ふて後はじめて俳諧の意味をしるべし」とあるのによります。奈良茶は奈良茶飯のことで、俳諧の席での食事に用いられました。三石というのはなんと1合の3000倍。芭蕉は、そのくらい俳諧の経験を積めという意味で言っていたのですね。そして也有が「俳諧の席での食事は奈良茶飯だ」と、最初に記しているのです。
そんな奈良茶飯ですが、明治に入り食べられなくなりました。その事態を憂えた柳茶屋の創業者・安次郎が研鑽を重ねて、当時の人々の舌にも合う料理として復活させたのです。安次郎は俳諧を嗜んでいて、高浜虚子先生や山口誓子先生とも交流があったようで、お二人に奈良茶飯を提供していたようです。柳茶屋で句会を開かれたこともあったようです。※柳茶屋HPより引用
メニュー
【松花堂弁当】
当店で最も人気のメニューとなっており、名物・奈良茶飯を気軽にいただくことができます。奈良茶飯以外のお料理も大変おいしく満足すること間違いなしです。写真にはありませんが、食後にデザートがあります。
【わらび餅】
自家製わらび餅は非常に人気のメニューで、観光で疲れた人たちの休憩におすすめです。喫茶だけでの利用が可能ですので、ぜひ旅の休憩にオススメです。わらび餅の他にお抹茶もつきます。
近くのおすすめスポット
【興福寺】
当店は興福寺の境内にあり、一歩外へ出れば興福寺となっています。興福寺は「古都奈良の文化財」の一つとして世界遺産に登録されている法相宗大本山の寺院です。西国三十三所の第九番札所や阿修羅像で知られ、特に国宝仏像は全国の13%がここ興福寺の仏像です。
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【奈良国立博物館】
当店から徒歩数分にある博物館です。正倉院展などで知られ、年間を通じて様々な展示があります。また仏像館も併設され、国宝な重要文化財の仏像を毎日見ることができます。
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営業情報・アクセス
<住所> 奈良市登大路町4-48(興福寺本坊トナリ)
<電話> 0742-22-7560
<営業時間> 11:00~17:00
<定休日> 月曜日(祝日の場合は営業)
<座席数> 店内30席/6室
<駐車場> なし(興福寺の有料駐車場あり)
<HP> https://www.narachameshi.com
電車でお越しの場合
近鉄奈良駅より徒歩8分