不空院

不空院

新薬師寺のすぐ近くにある不空院は重文・不空羂索観音像を本尊とする真言律宗の寺院です。東大寺法華堂興福寺南円堂の不空羂索観音像と並び「三不空羂索観音」と称されます。公開日を除き普段は予約拝観となっているので公開日は要チェックです。

【公開日】2019年 4/27〜5/7

御朱印はこちら→不空院御朱印

歴史

不動三尊像(石仏)

古くは鑑真和上がこの地に住んでいたと記録され、平安時代に弘法大師(空海)が興福寺南円堂建立の模して、鑑真住房跡であるこの地に雛形の八角円堂の建立を提案して願文を書いたと伝わります。これが不空院の創建に当たります。

鎌倉時代には鎮守社や僧坊など複数の堂宇を有する寺観が整い、特に鎮守社・御祭神の弁財天信仰はさかんで「不空」転じて「福院」とも呼ばれていました。しかし戦乱や安政の大地震によりその堂宇の殆ど失い衰退します。

再興されたのは大正時代ですが、かつての寺域には程遠く、こじんまりとした寺院になっています。しかし多くの寺宝を有する知る人ぞ知る寺院として親しまれています。

不空羂索観音

HPより引用

不空羂索観音菩薩坐像(重要文化財)

寄木造 像高:103.9cm、鎌倉時代

山号が「春日山」である当寺は近くにある春日大社とゆかりがあり、本尊は春日大社の御祭神である武甕槌の変化した姿であるとされています。それらを証明するようにこちらの仏像には鹿皮の衣を纏った姿をしており、仏前には白鹿と鏡があります。特徴として3つの目と8本の腕を持つ「三目八臂(さんもくはっぴ)」と呼ばれる姿であり、8本ある腕のうち正面にある手は合掌し、他四本にはそれぞれ羂索・払子・蓮華・錫杖を持ち、外側にあるの二本の手は掌を空に向けた形を取っています。伝えでは興福寺の僧円晴が、興福寺南円堂を模した八角円堂を建立し、本尊として安置したとされています。

宇賀弁財天女

HPより引用

秘仏・宇賀弁財天女 室町時代

元は当山の鎮守社・御祭神として人々に親しまれた弁財天女です。現在は本堂の脇檀で厨子に納め、特別の折のみ扉が開かれる秘仏とされています。宇賀神と弁財天が習合した日本独自の形である宇賀弁才天は、頭上に鳥居型宝冠と宇賀神(頭は老人で体は蛇)を乗せ、本尊と同様の八臂にそれぞれに武器と財宝の象徴を持つのが特徴です。

持物:鍵・輪宝・弓・宝珠・刀・矢・宝棒・三股戟

年中行事

元旦 元旦修正会
1月21日 御影供 (弘法大師様を偲ぶ行事)
2月3日 節分会
4月21日 御影供 (弘法大師様を偲ぶ行事)
4月下旬から5月初旬 春の特別拝観
7月24日 地蔵盆夏祭
8月21日 盂蘭盆・施餓鬼絵
10月下旬から11月初旬 秋の特別拝観
11月21日 仏名会・護摩法要

近くのおすすめスポット

【新薬師寺】

伐折羅大将をはじめとする国宝・十二神将像で知られる華厳宗・新薬師寺です。創建された奈良時代には南都十大寺の1つに数えられる七堂伽藍が建ち並ぶ大寺院でした。予約制ですが「香薬師堂」の拝観もできます。

詳しくはこちら→新薬師寺

【春日大社】

春日山原始林を背景に奈良公園内にある神社です。 奈良時代に平城京の守護と国民の繁栄を祈願する為に創建され藤原氏の氏神を祀ります。全国に約1000社ある春日神社の総本社であり、主祭神:武甕槌命が白鹿に乗ってきたとされることから、鹿を神使としています。

詳しくはこちら→春日大社

アクセス

<住所> 奈良県奈良市高畑町1365

<電話> 0742-26-2910

<拝観時間> 9:00〜17:00(公開時以外は要予約)

<拝観料> 500円

<駐車場>駐車場なし

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