當麻寺 奥院



當麻寺 奥院

當麻寺の数ある塔頭寺院の中で最大の敷地面積を誇るのがこの當麻寺奥院です。貴重な文化財を多く保有し、浄土庭園には牡丹をはじめ詩季織々の花が咲いています。また予約制ですが普段非公開の方丈にて精進料理がいただけます。

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當麻寺 奥院

歴史

楼門(重文)

奥院は、浄土宗総本山知恩院の「奥之院」として応安3年(西暦1370年)に建立されました。

開山した誓阿普観上人は、知恩院の12代目の住職でした。開山当時の京都は南北朝分裂後の混乱で常に戦火の危険性に満ちており、知恩院本尊として安置されていた法然上人像(重文)を撰択本願念仏集(重文)や法然上人所縁の宝物とともに、當麻寺へと遷座し奥院を建立しました。



本堂

本堂(御影堂)重要文化財

桃山時代に建てられた當麻寺奥院の本堂は(法然上人)御影堂と呼ばれ、中には円光大師法然上人坐像 (通常は非公開)や宝冠阿弥陀如来像などが安置されております。

また毎年11月1日~11月10日には「綴織當麻曼陀羅(平成本)」が公開されます。

宝物館

宝物館には、當麻曼陀羅の写本の一つ「延宝本」や二十五菩薩来迎像をはじめとする仏像、撰擇本願念佛集や十界図屏風など、様々な文化財が保管されています。

個人的に二十五菩薩来迎像は必見です。

大方丈

大方丈(重要文化財)

方丈とは住職の居所で、棟札から1612年の建立であることが判明しています。普段は非公開の建物ですが、奥院の建物でも最も大きく桁行六間、梁間五間半の規模を誇ります。中庭の紅葉は特に美しく見る人を虜にします。

平成30年秋に日本画家・上村淳之画伯により襖絵が奉納されました。

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「花鳥浄土」當麻寺奥院



浄土庭園

境内の一番奥にあるのがこの浄土庭園です。阿弥陀如来像を中心に数多くの仏をあらわした石が並び、阿弥陀仏の姿を写す極楽の池”宝池”があり、ニ上山を背景に當麻の自然を存分に取り入れた年中楽しめます。また浄土庭園の巨石は「太閤石」という石で、豊臣秀吉公が大阪城を築城するにあたり、西国から巨石を集めました。

【四季の花】

浄土庭園では季節ごとに多種の花が咲き誇り、特に牡丹の開花時期である4月下旬〜5月上旬には多くの人で賑わいます。

當麻寺主要寺院

當麻寺では本堂の他に多数の塔頭寺院があります。

【本堂】

本尊・當麻曼荼羅を安置する本堂です。當麻曼荼羅は中将姫が一夜で織り表したという尊い伝説で知られる4メートル四方の大画幅で、極楽浄土の教えが壮麗に描かれています。原本は奈良国立博物館に、現在は「文亀曼荼羅(重文)」が祀られます。

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【中之坊】

中将姫剃髪の地と伝承され、中将姫の仏法の師である実雅の開基というが、開創の詳しい事情は不明です。吉野町の竹林院、大和郡山市の慈光院と並び大和三庭園の一つとして知られます。

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當麻寺 中之坊

【西南院】

當麻真人国見が麻呂子親王によって草創された萬法蔵院を、白鳳12年 百済の僧正恵潅を導師に迎え當麻寺として還造した時、坤(裏鬼門)の守の寺院として創建されたのが始まりで、西塔の別当となりました。

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當麻寺 西南院



【護念院】

當麻寺の塔頭寺院の一つで、正式名は「當麻寺紫雲山護念院」と云います。當麻寺本堂の向かって左手に位置します。境内の庭園「双塔園」は牡丹を初め四季折々の花が彩ります。

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當麻寺護念院

【千佛院】

當麻寺の塔頭寺院の一つで阿弥陀如来坐像を本尊とします。千佛院の由来は、千体の仏様を配した厨子の中に、阿弥陀如来が安置されていることによります。本堂前に広がる回遊式特別庭園は牡丹が咲き誇ります。

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當麻寺千佛院

【竹之坊】

當麻寺の真言宗五ヶ院の一つ竹之坊です。本尊に役行者を祀り、かつては修験者が修行の祈願のため、必ず立ち寄る場所だったとされています。『葛嶺雑記』には、「御宿坊、真言竹之坊」と記され、葛城の峯入りする者にとっては重要な行所であり、宿泊地でもありました。

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當麻寺 竹之坊

【宗胤院】

當麻寺塔頭寺院の一つで、享禄・天文時代を中心に當麻寺の営繕にたずさわった勧進聖の筆頭、宗胤上人(?-1547)を始祖とする寺院です。大変美しい御朱印をいただける寺院として最近では知られます。※御朱印は要予約

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當麻寺宗胤院



アクセス

<住所> 奈良県葛城市當麻1263

<電話> 0745-48-2008

<拝観料>  大人500円(宝物館入場料含む) 子ども250円

<拝観時間>  9時~17時

<駐車場> 無料駐車場あり

電車をご利用の場合
近鉄南大阪線「当麻寺駅」下車 徒歩にて約15分
JR和歌山線「高田駅」下車 タクシーにて約15分
近鉄大阪線「大和高田駅」下車 タクシーにて約15分



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