飛鳥寺(安居院)



飛鳥寺

日本最古の本格的寺院として知られる奈良県を代表する寺院です。飛鳥大仏を本尊とし、1400年を越える歴史の中で幾度も荒廃しましたが、当時と変わらぬ場所で安置されています。また飛鳥寺のすぐ近くには蘇我入鹿の首塚があります。

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飛鳥寺

歴史

崇峻天皇元年(588)蘇我馬子が創建した日本最初の本格的寺院であり、法興寺、元興寺、飛鳥寺(現在は安居院)とも呼ばれました。本尊飛鳥大仏(釈迦如来)は推古天皇13年(605)に仏師鞍作止利が造立した日本最古の仏像として知られます。かつては壮大な伽藍でしたが、仁和3年(887)、建久7年(1196)に焼失しました。その後江戸時代に復興し現在に至ります。

奈良市の元興寺との関連として平城京遷都に伴い、飛鳥にあった薬師寺、厩坂寺(現・興福寺)、大官大寺(現・大安寺)などは新都へ移転しました。法興寺は養老2年(718年)平城京へ移転し、元興寺となりました。

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元興寺



飛鳥大仏

銅造釈迦如来坐像(重要文化財)

銅像 像高:275.2cm、飛鳥時代

当寺の本尊にして日本最古の仏像とも言われます。『日本書紀』によると606年に鞍作止利(止利仏師)による造立となっています。鞍作止利とは、法隆寺釈迦三尊像の作者としても知られ、飛鳥時代を代表する仏師です。しかし損傷がひどく後世に補修を受けていることから、どの部分がオリジナルで、どの部分が後補であるかについては、諸説あります。しかし昨今ではそのほとんどは当時のままである調査結果が発表されています。

その他の仏像

堂内には本尊飛鳥大仏の他に、木造阿弥陀如来坐像(平安時代)、木造聖徳太子孝養像(室町時代)が安置されています。

蘇我入鹿首塚

五輪塔(首塚)高さ:149cm 建立年代:鎌倉時代または南北朝時代

飛鳥寺の境内から徒歩1分ほどのところに立つ五輪塔です。その名の通り大化の改新時に、飛鳥板蓋宮で中大兄皇子らに暗殺された蘇我入鹿の首がここまで飛んできたとされています。また、襲ってきた首を供養するためにそこに埋めたともいわれます。


年中行事

4月8日 14時〜 飛鳥花会式
9月中旬~下旬 飛鳥光の回廊
12月31日 23時半〜 除夜の鐘

近くのおすすめスポット

【飛鳥坐神社】

飛鳥寺から数分のところにある飛鳥坐神社(あすかにいます)は厳かな雰囲気が漂います。境内には数々の陰陽石が置かれており、子授けの神として知られています。2月第1日曜に催されるおんだ祭は奇祭として多くの人が訪れます。

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飛鳥坐神社

【ひもろぎ】

築140年の大和民家を生かした雰囲気のある佇まい飛鳥の名物料理「飛鳥鍋」がいただけるお店です。無農薬にこだわり、食材はもちろん、水に至るまで徹底しています。

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ひもろぎ



アクセス

<住所> 高市郡明日香村飛鳥682

<電話> 0744-54-2126

<拝観料> 大人350円

<拝観時間> 9:00〜17:30(10月~3月は17:00)

<駐車場> 有料駐車場あり

電車・バスをご利用の場合
近鉄 橿原神宮前駅東口から飛鳥周遊バス「飛鳥大仏前」下車 徒歩5分



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