川原寺(弘福寺)



川原寺

かつては大寺院であった川原寺ですが、現在は本堂だけの小さな寺院となっています。しかし周りには多くの礎石が残り当時の姿が想像できます。日本で初めて写経が行われた場所としても知られます。

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川原寺

歴史

本堂

弘法大師堂


川原寺は、飛鳥寺薬師寺、大官大寺(大安寺)と並ぶ飛鳥の四大寺に数えられる大寺院です。7世紀半ばの天智天皇の時代に建立されたものと推測されていますが、詳しい創建年代は不明で、書物にも記載がありません。さらに平城京遷都とともに他の三大寺はその本拠を平城京へ移したのに対しが、川原寺はなぜか移転せず、飛鳥の地にとどまるなど創建年以外にも謎多き寺院です。

九条兼実の日記『玉葉』によると1191年に焼失しており、その後複数回にわたり災禍に見舞われています。鎌倉時代に復興されるも、創建時の勢いはなく、室町時代の火災を最後に廃寺になりました。

江戸時代に川原寺金堂跡に弘福寺が建立され、現在に至っています。

寺宝の木造持国天、多聞天立像(重要文化材財)が本堂内に安置されています。


礎石

創建時の川原寺は東西の長さは150m以上、南北に330mという広い敷地の中に、東塔ひとつとふたつの金堂、境内側に扉を持たずに解放された僧房が北東西の三方から囲むという、一塔二金堂式(川原寺式)伽藍を持つ寺院で、現在でこそ本堂一つの小さい寺院ですが、周りの礎石からその多きさが伺えます。礎石は塔跡、中門跡、南大門跡などが見られます。

創建時の様子は飛鳥資料館で詳しく学べます。

創建時の姿

中門跡

南大門跡

塔跡

西金堂跡

鎮守社

お食事処 花つばき

本堂右横にはお食事処があり、喫茶からランチまでいただけます。のどかな明日香村の風景を楽しみながら贅沢なひと時を過ごせます。※食事は完全予約制

<定休日> 木曜日・寺の行事の日

<営業時間> 11:00~16:00


彼岸花の名所

川原寺は彼岸花の名所として知られ毎年開花時期には多くの人が訪れます。また明日香村全体が彼岸花の名所ですので各地で彼岸花を楽しむことが可能です。

開花時期:9月中旬〜9月下旬

その他明日香村の彼岸花情報はこちら↓↓

明日香村の彼岸花

近くのおすすめスポット

【橘寺】

川原寺の向かい側に建つのが橘寺です。聖徳太子誕生の地と知られる国内屈指の古寺です。のどかな明日香村を象徴するような稲田の中に建つお堂の姿は秋の収穫時期には多くの人が写真を撮りに訪れます。また境内にある二面石は必見です。

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橘寺

【板蓋神社】

川原寺の奥にひっそりと佇む八幡宮、板蓋神社(いたぶき)です。70段ほどある階段の上に建ちます。神社の由緒等は不明ですが、その名前から板蓋宮との関わりが強いと考えられます。

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板蓋神社

【亀石】

長さ3.6メートル、幅2.1メートル、高さ1.8メートルの巨大な花崗岩の自然石に、亀に似た彫刻がほどこされています。 亀石は、以前は東向、現在は南西を向いていますが、西の方を向いたとき、大和一円やは泥の海と化す、という伝説があります。

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明日香村の石造物

アクセス

<住所> 奈良県高市郡明日香村川原1109

<電話> 0744-54-2043

<拝観時間> 9:00〜17:00

<拝観料> 300円

<駐車場> なし(近くに民間の駐車場あり)

電車・バスでお越しの場合
近鉄飛鳥駅または橿原神宮前駅より、飛鳥周遊バス(赤かめバス)に乗車し、岡橋本下車徒歩3分・川原下車徒歩2分
飛鳥駅から、川原までバスで約12分・岡橋本まで約13分
橿原神宮前から、岡橋本までバスで約20分・川原まで約30分



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