国宝の殿堂 藤田美術館展



国宝の殿堂 藤田美術館展

大阪市にある藤田美術館では現在2022年春に予定されるリニューアルオープンの準備に向けて長期休館しており、その期間中に奈良国立博物館にて藤田美術館の名品をかつてない規模での展示となります。「曜変天目茶碗」をはじめ「玄奘三蔵絵」など人気展示物から館外初公開を含む様々な品が一堂に会します。

会期

【会期】4月13日(土)~6月9日(日)

【会場】奈良国立博物館 西新館

【休館日】毎週月曜日、5月7日(火)※4月29日(月・祝)、5月6日(月・振休)は開館

【拝観料】大人1,500円、大学生1,000円


主な出陳品

今展示の主な出陳品を紹介しています。中には前期展示・後期展示の品もあるので要注意。※画像は藤田美術館HPより引用

曜変天目茶碗】国宝

今展示最大の目玉はこの天目茶碗でしょう。瑠璃色の曜変と呼ばれる斑文は、まるで宇宙に浮かぶ星のように美しい輝きを放ち、品のある華やかさの中にも落ち着きがあります。徳川家康から譲り受けた水戸徳川家の売立の際、藤田家に伝わりました。同種の曜変天目は3碗現存し、いずれも国宝に指定されています。

【深窓秘抄】国宝

百一首からなる和歌集を書写した巻子(かんす)で、切断されていない完本です。流れるような優美な姿の文字は、仮名の手本として尊重されます。青や紫の繊維を漉きこんだ大飛雲(おおとびくも)という料紙に書かれた大変貴重な品です。

【紫式部日記絵詞】国宝

金銀箔等で装飾された料紙に藤原道長時代の雰囲気を描いています。紫式部の日記をもとに鎌倉時代に制作されました。しかし残念ながら現在は幾つかに分断され、藤田美術館には詞書五段、絵五段のみ伝わっています。

後期展示:5/14~6/9

【両部大経感得図】国宝

密教の胎蔵界・金剛界の両部曼荼羅の典拠となる『大日経』と『金剛頂経』の伝来をめぐる説話を描いたものです。天理市にかつて存在した内山永久寺に所在していた品です。

前期展示:4/13~5/12

【玄奘三蔵絵】国宝

興福寺大乗院が所蔵していた唐時代の僧 玄奘三蔵の一生を全十二巻に描いた壮大な絵巻で、絵の様式から宮廷絵所預 高階隆兼が関わったと考えられます。美しい彩色と豊かな想像力で、異国の風景を描いています。玄奘三蔵は西遊記の三蔵法師のモデルとしても知られます。

巻第1・2:前期展示(4/13~5/12)、巻第3・4:後期展示(5/14~6/9)

近くのおすすめスポット

【氷室神社】

国立博物館の向かい側に鎮座しています。氷の神社として知られる氷室神社は昨今、奈良県のかき氷ブームの火付け役となっており、かき氷の聖地のように思われる方もいるそうです。最大の行事は5月1日に行われる「献氷祭」です。

詳しくはこちら→氷室神社

【東大寺】

世界遺産として登録されている華厳宗総本山の東大寺です。盧舎那仏(大仏)を本尊とし、大仏を安置する金堂(大仏殿)は世界最大級の木造建築物として有名です。他には毎年3月に行われるお水取り(修二会)も有名です。

詳しくはこちら→東大寺



アクセス

<住所> 奈良県奈良市登大路町50番地

<電話> 050-5542-8600

<入館時間> 9:30~17:00 ※毎週金曜日は19:00まで

<駐車場> 周辺に民間の駐車場あり

自動車をご利用の場合
名古屋方面から 西名阪自動車道・天理I.C.から国道169号線を北へ約15分。

大阪方面から 第二阪奈道路・宝来I.C.から国道369号線を東へ県庁を越えて約1分。 西名阪自動車道・天理I.C.から国道169号線を北へ約15分。

京都方面から 京奈和自動車道・木津I.C.から国道24号線を南へ、国道369号線を東へ約1分。

電車をご利用の場合
近鉄奈良駅下車 登大路を東へ徒歩約15分 JR奈良駅または近鉄奈良駅から市内循環バス外回り「氷室神社・国立博物館」バス停下車すぐ



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です