特別展『名画の殿堂 藤田美術館展』



特別展『名画の殿堂 藤田美術館展』

2019年に曜変天目茶碗が大きな注目を集めた特別展「国宝の殿堂 藤田美術館展」の続編で、今回は絵画作品を中心に構成し、様々な時代の名品を展示しています。

本展では、全74件の展示作品中、初公開作品が23件、藤田美術館外での公開が初めてとなる作品が19件を数えます。

前回の特別展「国宝の殿堂 藤田美術館展」はこちら↓↓

国宝の殿堂 藤田美術館展

会期・会場

会期

令和3年(2021)12月10日(金)~令和4年(2022)1月23日(日)

休館日

毎週月曜日及び年末年始(12月28日~1月1日)、1月11日(火)は休館
※ただし1月3日(月)・10日(月・祝)は開館

会場

奈良国立博物館 西新館

奈良国立博物館



主な出陳物

本展覧会の主な出陳品です。※出陳品は前期・後期によって展示されていないケースがあります。※画像・文章の一部は奈良国立博物館HPより引用

【大獅子図 竹内栖鳳筆】

明治35年(1902)頃

京都画壇の巨匠・竹内栖鳳の代表作です。明治33~34年の渡欧後にライオンの絵が評判となった栖鳳が、明治37年に開催された米国・セントルイス万国博覧会に出品する刺繡壁掛の下絵として描いたものと指摘されます。日本画の技法を用いて金地を背景に堂々としたライオンの姿を描く、藤田美術館を代表する傑作です。

国宝【玄奘三蔵絵 巻第四 高階隆兼筆】

鎌倉時代(14世紀)

中国唐代の高僧・玄奘(げんじょう)の生涯を描く全12巻の絵巻で、奈良・興福寺の大乗院に伝来しました。絵は当代一流の宮廷絵師であった高階隆兼(たかしなたかかね)が担当し、玄奘が経典をもとめて天竺(てんじく)(インド)を訪れる旅路を、色鮮やかに描き出しています。

【鍾呂伝道図(伝)馬麟筆】

中国 南宋~元(13~14世紀)

鍾離権(しょうりけん)が呂洞賓(りょどうひん)に仙術を伝える姿が描かれており、2人はいずれも八仙に数えられる代表的な中国の仙人です。南宋時代末の宮廷画家の手になるとされ、着色・淡彩と水墨を併用し、細かい描写で2人の性格まで描き分けます。



なら仏像館

なら仏像館は、飛鳥時代から鎌倉時代にいたる日本の仏像を中心に、国宝、重要文化財を含む常時100体近くの仏像を展示する、国内の博物館では、もっとも充実した仏像の展示施設です。

金剛力士立像(重要文化財)金峯山寺

木造 像高(阿形)505.8cm(吽形)506.2cm 南北朝時代

吉野町にある金峯山寺仁王門(国宝)に安置されていた仁王像です。仁王門は現在大規模な修理が行われており、しばらくの間は当館にて展示されます。東大寺南大門の仁王像に次大きさで、館内だからこそ感じる迫力は圧巻です。

※金剛力士像のみ撮影可

如意輪観音坐像(重要文化財) 木造、一木造、像高94.9cm

平安時代 とても可愛らしい印象の仏像で、館内でもマスコットキャラ的人気でもあります。しっかりとした体躯でありながら威圧的な雰囲気はなく、リラックスしている姿は多くの如意輪観音像で言えることですが、特にこちらの仏像は際立っています。かつては彩色がありましたが現在では一部を残しほとんどが剥がれています。

伽藍神立像 木造、一木造、像高56.3cm

鎌倉時代 この姿が異形の大黒天と解釈され「走り大黒」の名で親しまれてきましたが、本像と着衣や姿勢が同じものが、京都・東福寺仏殿の伽藍神像の中にあり、「感応使者(かんのうししゃ)」あるいは「監斎使者(かんさいししゃ)」と呼ばれていたことがわかり、現在では「伽藍神立像」という名で呼ばれています。



青銅器館

なら仏像館と渡り廊下でつながれた、青銅器館(坂本コレクション)は、昭和12年(1937)に当館の収蔵庫として建設されました。坂本コレクションとは古美術商店「不言堂」の初代社長で、古美術品の蒐集家・坂本五郎より寄贈された中国古代の青銅器380余点のコレクションです。

令和元年10月8日より青銅器館内の撮影が可能になりました。(他の館内は撮影不可)

詳しくはこちら↓↓

中国古代青銅器(奈良国立博物館)



アクセス

<住所> 奈良県奈良市登大路町50番地

<電話> 050-5542-8600

<入館時間> 9:00~18:00

<駐車場> 周辺に民間の駐車場あり

自動車をご利用の場合

名古屋方面から
西名阪自動車道・天理I.C.から国道169号線を北へ約15分。

大阪方面から
第二阪奈道路・宝来I.C.から国道369号線を東へ県庁を越えて約1分。
西名阪自動車道・天理I.C.から国道169号線を北へ約15分。

京都方面から
京奈和自動車道・木津I.C.から国道24号線を南へ、国道369号線を東へ約1分。

電車をご利用の場合
近鉄奈良駅下車 登大路を東へ徒歩約15分
JR奈良駅または近鉄奈良駅から市内循環バス外回り「氷室神社・国立博物館」バス停下車すぐ



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