中将姫と當麻曼荼羅 -祈りが紡ぐ物語-
中将姫と當麻曼荼羅 -祈りが紡ぐ物語-
綴織當麻曼荼羅を本尊とする奈良の當麻寺は白鳳・天平様式を残す大伽藍の寺院です。本尊である曼荼羅とは、仏教の中でも特に密教で考えられている世界を絵柄で表したものを言います。曼荼羅には幾つかの種類があり、宗派などによってその絵柄や世界観には違いがあります。高野山を始め多くの真言宗系の寺院にある「金剛界」「胎蔵界」曼荼羅や、今回の展示物である當麻曼荼羅はその中でも特に有名です。
本展では修理を終えた貞享本(江戸時代作)の美しい姿を展示し、修理過程で確認された資料を紹介しながら、貞享本製作プロジェクトの全貌を紹介しています。
平成30年に奈良国立博物館で公開された「糸のみほとけ-国宝 綴織當麻曼荼羅と繍仏」についてはこちら↓↓
会期
会期:令和4年(2022)7月16日(土)~8月28日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし、7月18日[月・祝]・8月15日[月]は開館)、7月19日[火]
拝観時間:午前9時30分~午後6時(毎週土曜日は午後7時まで)※入館は閉館の30分前まで
場所:奈良国立博物館 西新館
奈良国立博物館についてはこちら↓↓
観覧料金
当日 | 前売り | |
一般 | 1,600円 | 1,400円 |
高大生 | 1,000円 | 800円 |
小中生 | 500円 | 300円 |
※前売券の販売は2022年5月23日(月)~7月15日(金)です。
※販売場所:当館観覧券売場(休館日は販売いたしません)、近鉄主要駅、ローソンチケット、チケットぴあ、イープラス、セブンチケットなど
當麻寺について
當麻寺は、白鳳・天平様式の大伽藍を有する古刹です。金堂の弥勒仏や四天王、梵鐘などの白鳳時代の文化財や、創建時の三重塔が東西一対で残る全国唯一の寺でもあります。
本尊として祀られる「當麻曼荼羅」は、奈良時代、中将姫が目の当たりにした極楽浄土の光景を表したものです。
詳しくはこちら↓↓
主な出陳品
主な出陳品です。※画像・文章の一部は奈良国立博物館より引用
【當麻曼荼羅(貞享本)】重要文化財
江戸時代 貞享3年(1686)當麻寺蔵
江戸時代の貞享3年(1686)に完成した當麻曼荼羅です。當麻曼荼羅とは、當麻寺の根本本尊である綴織當麻曼荼羅(8世紀)の図様を写す曼荼羅の総称で、中央に極楽浄土、周囲に『観無量寿経』の内容を表す画面構成です。本図は根本本尊の図様を最もよく伝える同大の曼荼羅で、近年の修理により色とりどりの彩色が一層鮮やかになりました。
【當麻曼荼羅厨子扉】国宝
鎌倉時代 仁治3年(1242)當麻寺蔵
當麻寺本堂に安置される国宝當麻曼荼羅厨子の扉です。奈良時代末に安置された厨子に、鎌倉時代に取り付けられた扉で、黒漆塗に蒔絵を施し蓮池をあらわす美麗な品です。下方には多くの結縁者の名前が記され、僧侶のみならず、源頼朝、北条泰時といった武家の有力者、九条教実ら公家の有力者を含む多数の僧俗男女が結縁しています。
【綴織當麻曼荼羅 部分復元模造】
なら仏像館
なら仏像館は、飛鳥時代から鎌倉時代にいたる日本の仏像を中心に、国宝、重要文化財を含む常時100体近くの仏像を展示する、国内の博物館では、もっとも充実した仏像の展示施設です。
金剛力士立像(重要文化財)金峯山寺
木造 像高(阿形)505.8cm(吽形)506.2cm 南北朝時代
吉野町にある金峯山寺仁王門(国宝)に安置されていた仁王像です。仁王門は現在大規模な修理が行われており、しばらくの間は当館にて展示されます。東大寺南大門の仁王像に次大きさで、館内だからこそ感じる迫力は圧巻です。
※金剛力士像のみ撮影可
青銅器館
なら仏像館と渡り廊下でつながれた、青銅器館(坂本コレクション)は、昭和12年(1937)に当館の収蔵庫として建設されました。坂本コレクションとは古美術商店「不言堂」の初代社長で、古美術品の蒐集家・坂本五郎より寄贈された中国古代の青銅器380余点のコレクションです。
令和元年10月8日より青銅器館内の撮影が可能になりました。(他の館内は撮影不可)
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アクセス
<住所> 奈良県奈良市登大路町50番地
<電話> 050-5542-8600
<駐車場> 周辺に民間の駐車場あり
自動車をご利用の場合
名古屋方面から
西名阪自動車道・天理I.C.から国道169号線を北へ約15分。
大阪方面から
第二阪奈道路・宝来I.C.から国道369号線を東へ県庁を越えて約1分。
西名阪自動車道・天理I.C.から国道169号線を北へ約15分。
京都方面から
京奈和自動車道・木津I.C.から国道24号線を南へ、国道369号線を東へ約1分。
電車をご利用の場合
近鉄奈良駅下車 登大路を東へ徒歩約15分
JR奈良駅または近鉄奈良駅から市内循環バス外回り「氷室神社・国立博物館」バス停下車すぐ