庚申堂



庚申堂

「庚申さん」とよばれる青面(しょうめん)金剛像がまつられているお堂です。ならまち界隈には「庚申」さんのお使いの猿を型どったお守りは、魔除けとして、家の軒先にぶらさがっています。災いを代わりに受けていただけることから、「身代わり申」と呼ばれています。

由緒

庚申縁起によると、文武天皇の御代(700年)に疫病が流行し、人々が苦しんでいたとき、元興寺の高僧護命僧正が仏様にその加護を祈っていると、1月7日に至り、青面金剛が現れ、「汝の至誠に感じ悪病を払ってやる」と言って消え去った後、まもなく悪病が治まりました。

この感得の日が「庚申の年」の「庚申の月」、「庚申の日」でありました。

それ以降、人々はこの地に青面金剛を祀り、悪病を持ってくると言われる「三尸の虫(さんしのむし)」を退治して健康に暮らすことを念じて講を作り、仏様の供養をしたと、この地で伝えられています。



「三尸の虫」退治

悪病や災難を持ってくるという「三尸の虫」は、コンニャクが嫌いだったので、人々は、庚申の日にコンニャクを食べて退治していました。

「三尸の虫」は、もう一つ「猿」が大嫌いでした。

猿が仲間と毛づくろいをしている姿は、まるで「三尸の虫」を取って食べているような格好に見えたので「三尸の虫」は恐れをなして逃げてしまったと伝えられます。

そこで人々は、画像のような猿をいつも家の軒先に吊して悪病や災難が近寄らないように、おまじないをしています。

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アクセス

<住所> 奈良市西新屋町39

<電話> 0742-27-2223(奈良市総合観光案内所)

<駐車場> なし

電車でお越しの方へ
近鉄奈良駅より徒歩15分
JR奈良駅より徒歩20分
JR京終駅より徒歩10分



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