富貴寺
富貴寺
川西町にある真言宗豊山派の富貴寺は境内を同じくする六県神社の神宮寺としての歴史を持ちます。貞観年間(859〜877)に道詮律師によって建立されたと伝えられます。本堂・本尊・本尊脇侍は重要文化財に指定されています。
歴史・本尊
前述の通り富貴寺の創建は貞観年間(859〜877)に道詮律師によって建立されたと伝えられます。道詮律師は三論宗の僧で、聖徳太子を尊崇して法隆寺夢殿を再興し、法隆寺の学問振興に力を注ぎました。法隆寺夢殿に道詮律師坐像(国宝)があります。3月2日には法隆寺において道詮忌が執り行われます。
本堂内陣の延宝7年(1679)の墨書には、初めの堂は治承2年(1178)に建てられ、その後至徳5年(1388)に再建されたとあります。
本堂東にある堂の前身は平安時代に建てられたとみられる三重塔で、昭和9年(1934)に荒廃していた所を東京の細川邸に建材を移し、その後さらに法隆寺に移し、単層の堂(法隆寺羅漢堂・重要文化財)として残されています。
堂内には平安時代の造立とされる木造釈迦如来坐像と左右の脇侍として木像地蔵菩薩立像が安置され、釈迦如来坐像と地蔵菩薩立像の一つが国重文に指定されています。
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六縣神社
同じ境内に鎮座する六縣神社(むつがた)です。前述の通り富貴寺は六縣神社の神宮寺でありました。毎年2月11日には県指定・無形民俗文化財に指定されている「子出来おんだ祭」が行われています。
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近くのおすすめスポット
【廣瀬大社】
当寺から徒歩15分に鎮座する廣瀬大社です。砂かけ祭や菖蒲の美しさで特に有名です。富雄川や大和川などの合流地点のほど近くにあることから水神として古くから信仰されています。
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【定林寺】
廣瀬大社の西側・城山古墳の北側にある寺院で、廣瀬大社に伝わる『和州廣瀬郡廣瀬大明神之圖』には「定林寺」が描かれています。2月11日は予約不要で誰でも拝観できますが、他の日に拝観を希望される方は、事前に河合町生涯学習課まで連絡してください。
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アクセス
<住所> 磯城郡川西町保田30
<電話> 0745-44-2214(川西町教育委員会社会教育課)
<駐車場> なし
電車・バスでお越しの場合
近鉄池辺駅から徒歩約25分
近鉄結崎駅から徒歩約50分
平日のみ結崎駅から川西町コミュニティバス川西こすもす号で保田公民館前下車、徒歩約1分