二月堂西国三十三所巡拝
二月堂西国三十三所巡拝
東大寺二月堂は西国三十三所の番外札所としても知られており、日々多くの方が巡礼されます。そんな東大寺で西国三十三所巡礼が出来ることをご存じでしたか。東大寺不動堂の側に各札所である33体の石仏と、番外8体の合計41体の石仏が安置されています。法華堂近くには石碑もありますが殆ど知られていません。今回は東大寺のディープスポット「西国三十三所巡礼」を紹介します。
西国三十三所について
西国三十三所の総距離は約1000㎞に及び、和歌山、大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、岐阜と2府5県にまたがります。その歴史は古く、大和長谷寺の開山徳道上人は、病にかかって仮死状態になった際、冥土で閻魔大王と出会います。閻魔大王は、世の中の悩み苦しむ人々を救うために、三十三の観音霊場を開き、観音菩薩の慈悲の心に触れる巡礼を勧めなさいと、起請文と三十三の宝印を授けました。現世に戻った徳道上人は、閻魔大王より選ばれた三十三の観音霊場の礎を築かれたことに始まります。
奈良県では下記の札所があります。
第六番札所 壺阪寺(南法華寺)
第七番札所 岡寺(龍蓋寺)
第八番札所 長谷寺
番外札所 法起院
第九番札所 南円堂(興福寺)
二月堂について
東大寺の多くの堂塔は戦火によって焼失し再建される中、二月堂は戦火による消失は一度もない珍しいお堂です。しかし寛文7年(1667年)、お水取りの最中に失火で焼失し、2年後に再建されたのが現在の建物です。旧暦2月に「お水取り(修二会)」が行われることから二月堂という名がつきました。
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二月堂西国三十三所巡拝の様子
道中に石仏が立ち並び10数分で巡拝できます。石仏はそれぞれの札所本尊となっています。
アクセス
<住所> 奈良県奈良市雑司町406−1
<電話> 0742-22-3386
<拝観時間> 境内自由
<駐車場> 近隣に民間の駐車場あり
<HP> http://www.todaiji.or.jp/
電車・バスでお越しの場合
JR・近鉄奈良奈良駅から市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩15分