桜本坊



桜本坊

桜の名所として知られる吉野の代表的な寺院です。大峰山寺の護持院の一つで修験道の祖役行者を本尊としています。創建以来、修験者たちが多く参詣し「大峯奥駈道」の出発点であるここ吉野山を出ます。また多くの寺宝を有しており、毎年春と秋には特別公開されます。

御朱印はこちら→桜本坊御朱印

歴史

寺伝によると、天智天皇から逃れた弟の大海人皇子(後の天武天皇)は、「桜本坊」の前身である日雄(ひのお)離宮にとどまっていた。ある冬の日に桜が咲き誇っている夢を見た皇子が役行者の高弟に訊ねたところ、「桜の花は花の王と云われ,近々皇位に着くよい知らせです」と答えられました。その後、壬申の乱に勝利し,皇位に着いた天武天皇は、夢で見た桜の木の場所(日雄離宮)に寺を建立したとされたとしています。

本尊・役行者像

役行者倚像(重要文化財)

木造 像高:146.6cm 鎌倉時代

役行者像の多くは老年期のひげを生やした姿がほとんとですが、桜本坊の行者像は19歳の等身大の姿をしています。衣の一部には現在も色彩が残り、大きな欠損もなく保存状態は比較的良好です。しかし行者像は本来、前鬼・後鬼が左右に従っておりましたが、明治の神仏分離・廃仏毀釈の法難の折、行方知れずとなり今日に至ります。



釈迦如来坐像

釈迦如来坐像(重要文化財)

銅像鍍金 像高:17.9cm 飛鳥・白鳳時代

天武天皇は櫻本坊を建立ご開創に際し、この釈迦如来を造立され、ご自身のご念持仏として祀られたとされる仏像です。現在でも金が剥げること無く残っている非常に保存状態の良い仏像で、吉野で現存する最古の仏像です。細長い目・柔らかい印象を与える丸みのあるお顔など飛鳥白鳳時代の特徴とも言える点が随所に見られます。

吉野聖天祭

法要の様子

聖天祭とは秘仏 十一面観世音菩薩 特別ご開帳法要のことを指します。吉野聖天、役行者が1350年前、大峰々中奥深く「聖天の森」に祀られた日本最古の聖天です。その後、より多くの方がお参りできるようにと吉野山櫻本坊にご遷座した歴史があります。

【日程】10月1日 13時〜

境内の様子

桜本坊の境内には本堂をはじめ、吉野聖天を祀る聖天堂や弘法大師を祀る大師堂などまるで本堂が3つあるような伽藍配置になっています。そしてそれらお堂の裏側に寺宝を安置している宝聚堂があり、公開時のみ宝聚堂は開かれます。



大峰山 宿坊

大峰山山頂付近に宿坊を構えており、大峰山寺など大峯奥駈道を歩く修験者が宿泊しています。宿坊は桜本坊の他に喜蔵院竹林院東南院龍泉寺の5ヶ寺あります。喜蔵院宿泊施設1階の食堂に面して本尊が祀られており、喜蔵院には蔵王権現が、他の4宿坊には神変大菩薩が安置されています。

詳しくはこちら→大峰山 宿坊

年中行事

1月1日・2日 修正会・新春護摩供
2月3日 節分会
2月17日 前方便伝授会・九字伝授会
4月6日〜17日 釈迦如来坐像 特別ご開帳
4月8日 花まつり
5月5日・6日 得度受戒会
5月6日 護身法伝授会
6月30日 勤行作法伝授会
7月17日〜21日 大峯奥駈修行
8月24日 千体地蔵尊大祭
10月1日 吉野聖天祭
10月5日・6日 得度受戒会
10月6日 護身法伝授会
11月9日〜17日 天武天皇ご神像 特別ご開帳
11月10日 天武天皇祭
毎月最終土曜日 お護摩の日・書禅会



近くのおすすめスポット

【竹林院】

桜本坊からほど近くにある寺院です。當麻寺中之坊慈光院と並び「大和三大庭園」の一つに数えられる竹林院群芳園が特に有名です。宿泊施設も併設されており、特に春は予約で満席になっています。

詳しくはこちら→竹林院

【喜蔵院】

吉野千本桜「中千本」の丘の上にあり、中千本を眼下に見下し上千本を一望できる吉野屈指の花見スポットでもあります。修験道の祖である役行者をご本尊とする本格修験宗別格本山の寺院です。

詳しくはこちら→喜蔵院

アクセス

<住所> 奈良県吉野郡吉野町吉野山1269

<電話> 0746-32-5011

<開門時間> 8時30分~16時(不定休)

<駐車場> なし

電車をご利用の場合
近鉄吉野線吉野駅より吉野ロープウェイ乗り換え「吉野山」下車、徒歩約30分。または吉野山駅からバスで8分の「竹林院前」下車、徒歩2分



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