大宝蔵院(法隆寺)



大宝蔵院

大宝蔵院は百済観音堂を中心に東西の宝蔵からなる建物で、法隆寺の寺宝を収蔵、公開しています。中でも百済観音像、玉虫厨子(いずれも国宝)など法隆寺を代表する文化財指定をされている宝物がたくさん展示されています。

主な展示品

【百済観音像】

百済観音像(国宝)

木造 像高:209.4㎝ 飛鳥時代

樟の一本造りです。肘先や水便、天衣は別材を継いでいます。最大の特徴はやはり八頭身の長身で、飛鳥仏を代表する微笑(アルカイックスマイル)です。江戸時代まで虚空蔵菩薩とされていましたが、明治に化仏のある透かし彫りの宝冠が見つかり、百済観音と呼ばれるようになりました。

かつて百済観音像は金堂の壇上で、釈迦三尊像の後ろに安置されていましたが、現在は百済観音堂に安置されています。

【玉虫厨子】

玉虫厨子(国宝)高さ2.33m 飛鳥時代

推古天皇の愛用品であり、仏像を安置するための厨子を玉虫の光輝美しい羽で装飾したことから【玉虫厨子】と呼ばれています。

厨子とは、仏像,仏画,舎利,経典などを安置する屋根付きの入れ物をいいます。玉虫とは玉虫細工のことを指し、上部の柱や宮殿入口部分に細工され、虹色の縞模様を見せる玉虫の羽が入れられており、それを唐草模様の透かし彫りの金具で重ねています。残念ながら現在では玉虫の羽のほとんどが失われおりほとんど確認できません。



【橘夫人念持仏】

橘夫人念持仏(国宝)像高:約60cm 白鳳時代

玉虫厨子の他に法隆寺にはもう一つ有名な厨子があり、それがこの橘夫人念持仏を安置する橘夫人厨子です。橘夫人とは、藤原不比等の夫人で、光明皇后の母である橘三千代のことです。仏像は中央に阿弥陀如来、左側が観音菩薩、右側が勢至菩薩、いずれも金銅像の仏像です。特徴として阿弥陀如来像でありながら印相が釈迦如来と同じです。

尊の後の後屏は浄土の世界を見事に表現しています。

法隆寺の伽藍

法隆寺の主要堂塔については各ページで詳しく紹介しています。

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法隆寺

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金堂・五重塔・大講堂(法隆寺)

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上御堂(法隆寺)

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西円堂(法隆寺)

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食堂・綱封蔵(法隆寺)

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夢殿(法隆寺)



アクセス

<住所> 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1

<拝観時間>
2月22日~11月3日:午前8時~午後5時
11月4日~2月21日:午前8時~午後4時30分

<拝観料> 一般1,500円 / 小学生750円

<駐車場> 近隣に民間の駐車場あり

電車をご利用の場合
JR法隆寺駅より
徒歩約20分
バス「法隆寺参道」行き 法隆寺参道下車



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