名勝 旧大乗院庭園
名勝 旧大乗院庭園
奈良ホテルに隣接する「名勝 旧大乗院庭園」はかつて「南都随一の名園」と謳われた庭園です。大乗院は、1087年(寛治元年)に創建された興福寺の門跡寺院です。庭園は室町時代の徳政一揆で荒廃しましたが、作庭の名手善阿弥によって改造されます。将軍足利義政を始め公家たちが拝観に訪れるなど、明治初頭まで南都随一の名園と称えられていました。奈良国立博物館に移築されている茶室の八窓庵(含翠亭)は、かつて大乗院にあったものです。
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庭園の様子
1995年からは奈良文化財研究所による発掘調査と並行して、江戸時代末期の門跡・隆温が描いた「大乗院四季真景図」をもとに復元工事が進められ現在の姿になりました。四季折々の花が庭園を彩ります。
文化館
大乗院庭園の入口でもある文化館には、大乗院を復元した模型や、関係資料の展示を無料公開する歴史的文化遺産に親しむ施設です。また各種催しに利用いただける茶室や会議室(有料)を備えています。
観月の夕べ
大乗院庭園で最も人気の催しがこの「観月の夕べ」です。毎年中秋の名月に行われる夜間拝観は幽玄な世界が広がります。
また当日はお茶席も用意されています。県内屈指の老舗和菓子店「中西与三郎」の上質なお茶菓子と共に至福のひと時を過ごせます。
【日 時(2022年)】9月10日 17時30分~20時30分
【入園料】300円 お茶席も同時開催(入園料含650円)
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近くのおすすめスポット
【福智院】
大乗院庭園のすぐ近くにある真言律宗の寺院です。本堂のサイズからは想像できない、大きな地蔵菩薩像(重文)で知られます。また県内屈指の御朱印で有名な寺院としても知られ、多くの人が参拝します。
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【元興寺】
世界遺産元興寺は、明日香村に建立した日本最古の本格的寺院「法興寺(飛鳥寺)」が平城遷都に伴って現在の地に移転したのが始まりです。往時には興福寺・東大寺と並ぶほどの大寺院でしたが、現在は衰退しひっそりと佇んでいます。
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【頭塔】
ここから徒歩5分ほどの所にある頭塔です。頭塔とは、土で築かれた、方形七段の塔です。東大寺南大門の約950m、新薬師寺から西北約700mの位置にあります。その他に類をみない異様な姿から奈良のピラミッドと呼ばれたりもします。
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アクセス
<住所> 奈良県奈良市高畑町1083-1
<電話> 0742-24-0808
<拝観時間> 9:00~17:00
<拝観料> 一般:200円、小・中学生:100円、幼児:無料
<休館日> 月曜日(祝日または振替休日に当たる場合は、その翌日)、年末年始(12/26~1/5)、祝日の翌日(土日は除く)
<駐車場> なし
電車・バスでお越しの場合
JR・近鉄奈良駅→奈良交通バスで天理駅・下山行き「奈良ホテル前」下車すぐ
JR奈良駅から徒歩20分、近鉄奈良駅から徒歩15分