知足院(東大寺)
知足院
知足院は東大寺の塔頭で、境内の北側に建っています。創建は寛平2年(890年)ですが、現在の本堂は江戸時代の文久3年 (1863年) 再建です。堂内には本尊・地蔵菩薩(重文)、不動明王、毘沙門天を祀ります。基本的に非公開ですが、毎年7月24日「地蔵会」の日に限り朝8時から2時間程度公開されます。
地蔵菩薩像
木造地蔵菩薩立像 重要文化財
像高:像高約97.2cm、鎌倉時代
知足院の本尊です。鎌倉時代に造立された仏像で非常に美しいお姿をしています。地蔵菩薩立像を安置し、六道の扉絵が描かれた厨子も重要文化財です。毎年地蔵会が行われる7月24日にあわせ、その前後に東大寺ミュージアムにて地蔵菩薩像が特別公開されています。
【文使い地蔵】
大仏殿を含む境内の多くの諸堂で被害を受けた平重衡による「南都焼討」。その復興に尽力した藤原行隆が亡くなった際にその娘が知足院の地蔵菩薩に祈り続けると、7日目に地蔵菩薩の手に祈りに応えて父・行隆の字で、兜率天(とそつてん)の観音様の元にいると書かれていたという伝説に由来し「文使い地蔵」とも呼ばれています。
※写真は東大寺Instagramより
主要伽藍
東大寺の主要伽藍は各ページにて紹介しています。
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大仏殿↓↓
梵鐘・大湯屋↓↓
二月堂↓↓
法華堂(三月堂)↓↓
三昧堂(四月堂)↓↓
開山堂↓↓
戒壇堂↓↓
戒壇院千手堂↓↓
指図堂↓↓
勧進所↓↓
南大門↓↓
転害門↓↓
近くのおすすめスポット
【五劫院】
鎌倉時代に東大寺を再興された重源上人が開山したとされています。五劫院縁起によると、重源上人が宋に渡られ、浄土教高祖・善導大師の御作、五劫思惟阿弥陀佛を請来され、東大寺北門に一堂を建立し御本尊としてお祀りされたのが五劫院の創始とされています。特別公開時以外は要予約。
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【空海寺】
平安時代初期に東大寺の別当に就任した弘法大師空海が開基し寺院で、東大寺の末寺にあたります。本尊は秘仏・地蔵菩薩像、本堂前にある地蔵十王石仏は、かつて矢田寺(大和郡山市)に建立されていたもので、明治時代に空海寺に移座しています。
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【般若寺】
奈良県でコスモスと聞くとまず多くの人が般若寺と答えるほどコスモスが有名な寺院です。シンボルは境内ほぼ中央にある十三重の石塔。また春と秋には秘仏公開も行われるのでそちらも注目です。
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アクセス
<住所> 奈良県奈良市雑司町
<電話> 0742-22-5511
<駐車場> 民間の有料駐車場あり
<HP> http://www.todaiji.or.jp/index.html
自動車をご利用の場合
名神高速道「京都南IC」から京奈和自動車道経由約60分
京奈和自動車道「木津IC」から南へ約7km
第2阪奈有料道路「宝来IC」から東へ約8km
西名阪自動車道「天理IC」からR169経由北へ約10km
電車をご利用の場合
JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から市内循環バス(外回り)「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分
または市内循環バス(外回り)「氷室神社・国立博物館」バス停下車、徒歩約5分