白毫寺





白毫寺

大文字送り火で知られる高円山の西麓に鎮座する真言律宗の寺院です。花の寺として知られ、特に五色椿は有名で奈良三名椿に数えられます。また高台にあることから奈良を一望できます。

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白毫寺

歴史

伝えでは天智天皇の第七皇子、志貴皇子の離宮があり、その山荘を寺としたとされていますが、他にも天智天皇の勅願によるなど諸説あり確かなことは不明です。

鎌倉中期に西大寺で真言律宗をおこし、多くの寺を復興した興正菩薩叡尊が白毫寺を再興・整備したとされています。

戦国時代に筒井勢による戦乱でほとんどの堂宇を失いましたが、江戸時代に興福寺の僧・空慶上人が再興しました。しかし明治の廃仏毀釈で荒廃するも現在では再興しています。


閻魔王

閻魔王坐像(重要文化財)寄木造 像高:118.5cm 鎌倉時代

白毫寺を代表する仏像でかつては閻魔堂の本尊でしたが、現在は宝蔵(収蔵庫)に安置されています。寄木造の彩色像で、彩色はほとんど剥がれていますが、肉眼でもわずかに確認はできます。大きい冠と道服をつけ、笏を持ってどっしりと構えます。玉眼により原稿の鋭さが際立ち圧倒的な迫力が印象的です。

五色椿

花の寺として知られる白毫寺を代表する花が五色椿と呼ばれる椿です。五色椿は東大寺開山堂「糊こぼし」伝香寺「散り椿」と並ぶ奈良三名椿の一つです。他にも寒桜も有名です。

【見頃】
五色椿 4月上旬〜中旬
萩   9月中旬〜下旬
寒桜  10月下旬〜12月初旬



石佛の路

本堂、宝蔵横には石佛の路が続いています。地蔵十王石仏を始め比較的小さな仏像が路の両脇に続いています。

奈良を一望


高円山の麓の高台にあるため、奈良を一望できる場所です。画像は興福寺の五重塔や南円堂が確認できます。その他東大寺薬師寺唐招提寺など奈良を代表する観光地も確認できます。

閻魔もうで

毎年1月16日に行われる白毫寺最大の行事「閻魔もうで」です。参拝者の無病息災と諸願成就を「えんまさん」にお願いする加持祈祷を勤修します。当日は入山料が無料になり甘酒の接待や紙芝居なども行われます。

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閻魔もうで

年中行事

1月16日 閻魔もうで
2月3日 星供加持祈祷
4月8日 一切経法要・花まつり
敬老の日 志貴親王御忌(献花式)



オススメのお土産

【えんま大王手ぬぐい】

白毫寺で最も人気のお土産です。白毫寺を代表する閻魔大王を全面にデザインした手ぬぐいで度々売り切れています。

1500円

【御守護札】

1月16日限定の御守護札です。法要が行われている宝蔵で購入できます。60cmほどある大きなお札で、赤々とした他にはない迫力あるデザインです。大きな閻魔大王の文字が御守りの効果を引き上げてくれそうです。

300円

近くのおすすめスポット

【新薬師寺】

伐折羅大将をはじめとする国宝・十二神将像で知られる華厳宗・新薬師寺です。創建された奈良時代には南都十大寺の1つに数えられる七堂伽藍が建ち並ぶ大寺院でした。予約制ですが「香薬師堂」の拝観もできます。

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新薬師寺

【不空院】

新薬師寺のすぐ近くにある不空院は重文・不空羂索観音像を本尊とする真言律宗の寺院です。東大寺法華堂興福寺南円堂の不空羂索観音像と並び「三不空羂索観音」と称されます。公開日を除き普段は予約拝観となっているので公開日は要チェックです。

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不空院

【宅春日神社】

山辺の道沿いにある神社です。新薬師寺から白毫寺へと続く道中にあります。この地を大宅郷と称していたので宅春日と名付けたとされます。

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宅春日神社

【麹と野菜のお料理 花】

新薬師寺と白毫寺の途中にある古民家風の建物が「麹と野菜のお料理 花」です。その名の通り「麹」を使用したお料理が楽しめます。「食で命を届ける」ことをコンセプトとしており、体の内側から健康になれるお料理です。基本的にランチ営業のみでディナーは要予約。

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麹と野菜のお料理 花



アクセス

<住所> 奈良県奈良市白毫寺町392

<電話> 0742-26-3392

<拝観時間> 9時〜17時

<拝観料> 400円

<駐車場> 近隣に民間の駐車場あり

電車・バスでお越しの場合
近鉄奈良駅、JR奈良駅からバスで高畑町下車徒歩20分



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