奈良国立博物館
奈良国立博物館
正倉院展でおなじみの奈良国立博物館は主に仏教美術中心とした文化財の収集、保管、研究、展示を行う施設です。私たち一般人には博物館とは展示施設だとつい思いがちですが、奈良博では仏像の修復や研究などにより新たな発見が起きるなど仏教美術の最先端研究施設でもあります。 展示室としては主に東新館・西新館・仏像館・青銅器館の4つのギャラリーがあります。 主に特別展がメインとなっているため、奈良国立博物館が所蔵する美術品はいつでも全て見ることはできません。ただし仏像館の仏像についてはその多くを普段から拝見することができます。
展示スケジュール
国宝「春日大社のすべて」 | |
糸のみほとけ-国宝 綴織當麻曼荼羅と繍仏- | |
第70回 正倉院展 | |
おん祭と春日信仰の美術 | |
お水取り | 平成31年2月8日(金)〜平成31年3月14日(木) |
覚盛上人770年忌 鎌倉時代の唐招提寺と戒律復興 | |
国宝の殿堂 藤田美術館展 | 4月13日(土)~6月9日(日) |
なら仏像館
なら仏像館は、飛鳥時代から鎌倉時代にいたる日本の仏像を中心に、国宝、重要文化財を含む常時100体近くの仏像を展示する、国内の博物館では、もっとも充実した仏像の展示施設です。 人気仏像の一部を紹介します。
如意輪観音坐像(重要文化財) 木造、一木造、像高94.9cm
平安時代 とても可愛らしい印象の仏像で、館内でもマスコットキャラ的人気でもあります。しっかりとした体躯でありながら威圧的な雰囲気はなく、リラックスしている姿は多くの如意輪観音像で言えることですが、特にこちらの仏像は際立っています。かつては彩色がありましたが現在では一部を残しほとんどが剥がれています。
伽藍神立像 木造、一木造、像高56.3cm
鎌倉時代 この姿が異形の大黒天と解釈され「走り大黒」の名で親しまれてきましたが、本像と着衣や姿勢が同じものが、京都・東福寺仏殿の伽藍神像の中にあり、「感応使者(かんのうししゃ)」あるいは「監斎使者(かんさいししゃ)」と呼ばれていたことがわかり、現在では「伽藍神立像」という名で呼ばれています。
八窓庵
博物館の中庭にある八窓庵は、かつて興福寺の大乗院庭内にあった茶室で、江戸時代中期に建てられまし た。この茶室と興福寺塔頭慈眼院の六窓庵 (現所在東京国立博物館)、東大寺塔頭四聖坊の隠岐録(戦災で消失)と称される茶室とあわせて大和の三茶室といわれていました。 明治25年(1892)に博物館の敷地に移設されました。
近くのおすすめスポット
【氷室神社】
国立博物館の向かい側に鎮座しています。氷の神社として知られる氷室神社は昨今、奈良県のかき氷ブームの火付け役となっており、かき氷の聖地のように思われる方もいるそうです。最大の行事は5月1日に行われる「献氷祭」です。
詳しくはこちら→氷室神社
アクセス
<住所> 奈良県奈良市登大路町50番地
<電話> 050-5542-8600
<入館時間> 9:30~17:00
<駐車場> 周辺に民間の駐車場あり
自動車をご利用の場合
名古屋方面から 西名阪自動車道・天理I.C.から国道169号線を北へ約15分。
大阪方面から 第二阪奈道路・宝来I.C.から国道369号線を東へ県庁を越えて約1分。 西名阪自動車道・天理I.C.から国道169号線を北へ約15分。
京都方面から 京奈和自動車道・木津I.C.から国道24号線を南へ、国道369号線を東へ約1分。
電車をご利用の場合
近鉄奈良駅下車 登大路を東へ徒歩約15分 JR奈良駅または近鉄奈良駅から市内循環バス外回り「氷室神社・国立博物館」バス停下車すぐ